ジャムを手作りしようと思ったことはありますか?
自分好みの安心安全な手作りジャム。
筆者も、息子が離乳食の頃に作り始めました。
糖分控え目で添加物の入っていないジャムを探すのが、面倒になったからです。
しかし、イチゴやブルーベリーなどの定番ジャムは、どれも材料費が高くて簡単には作れません。
食材によっては手間ひまのかかるジャムも……。
今回は、安くて手軽に作れるちょっと変わったジャムを3つご紹介します。
3つともとてもおいしいジャムですが、残念ながら、どこでも買える食材ではありません。
だからこそ、手に入るところでは激安で買えるのです。
そして、長野県では手に入りやすい食材です。
ルバーブジャム

ジャムは果物で作るものと思っていましたが、ルバーブはなんと野菜。
梅ジャムに似た味わいで、ジャムを作るのがとても楽なのが特長です。
ルバーブジャムはヨーロッパでは食卓には欠かせないジャムです。
日本ではあまり知られていませんが、長野県は北海道とならぶルバーブの産地。
しかし、長野県内でもルバーブの知名度は低く、まだまだなじみのない食材です。
スーパーでは、500gを300円程度で買えます。
ルバーブジャムの作り方
ルバーブジャムの作り方をご紹介します。
ルバーブには赤と緑のものがあり、1本すべてが赤や緑ものもあれば、途中から色が変わるものもあります。
混ぜると茶系のジャムになりますが、それぞれ色を分けして作ると、鮮やかな赤とさわやかな黄緑のジャムが作れます。
材料
- ルバーブ 1kg(ジャム用小びん3個程度)
- 砂糖 400g
- レモン果汁 少々(あれば)
作り方
- ルバーブを洗い、1.5cm程度に切り鍋に入れる
- 1の鍋に砂糖を入れて混ぜ、1時間から一晩おく
- ルバーブから水が出るので、そのまま火にかける
- 混ぜながら弱火にかけ煮詰める
- 水っぽさがなくなり、ルバーブが柔らかくなれば完成
ポイント
ルバーブジャムは、梅ジャムに似たさわやかな酸味とさっぱりした甘さが特徴です。
しかし、梅ジャムより作りやすく、砂糖が半分程度ですみます。
ご紹介した材料は甘さ控えめになっています。
甘みを強くしたいときは、砂糖を500~600gにしてみましょう。
ルバーブは火が通りやすい食材で、すぐにトロトロになります。
時間がない時は、中火で煮詰めても大丈夫。
ただし、しっかり鍋を見ながらかき回し続けます。
加熱時間が短いので簡単に作れます。
買える時期と場所
ルバーブは、収穫時期がとても長い野菜です。
5月下旬から10月中は収穫でき、スーパーの店頭にも並びます。
長野県内で広く展開しているスーパーの中では「TSURUYA」で購入できます。
産地として知られるのは、長野県北部の信濃町や、松本市近郊の塩尻市洗馬地区、山梨県境の富士見町です。
産地近くのJAや直売所に並ぶこともあるかもしれませんが、ネット通販での購入が確実です。
きずりんごのりんごジャム

きずりんごは、きずや見た目の悪さから出荷できなかったりんごです。
日本有数のりんご産地である長野県では、県内至る所で見かけます。
きずといっても、ぶつかったきずもあれば、実割れや鳥につつかれたきずもあります。
きずの程度により値段も変わりますが、少し安い程度から4個で100円など激安のことも。
筆者が個人的におすすめなのは実割れのりんごです。
ジャムは刻んだりすり下ろして加熱するため、きずを取り除くと全く問題なく使えます。
きずりんごジャムの作り方
きずりんごジャムの作り方をご紹介します。
きず部分を取り除く以外は、りんごジャムの作り方と同じです。
時短レシピになっています。
材料
- きずりんご(作りたい分だけ)
- 砂糖 適量
- レモン果汁 少々
作り方
- りんごの皮をむき、きず部分を取り除く
- りんごをすべてすりおろす
- 鍋に入れ、好みの量の砂糖とレモン果汁を加え火にかける
- ぐつぐつと音がするまでは中火にかけ、一度煮立ったら弱火にする
- 水分が少なくなるまで煮詰めたら完成
ポイント
りんごの甘みは種類や日当たりなどによって異なるため、加える砂糖の量も大きく変わります。
加熱用の青リンゴや未成熟のりんごは多めに入れ、木で完熟した「ふじ」や「シナノスイート」のような甘みの強いりんごは少なめです。
途中で追加しても問題ないので、味見をして好みの甘さを探しましょう。
今回はりんごをすりおろしましたが、細かめな薄切りでも歯ごたえが残りおいしいジャムができます。
ただし、加熱時間は長くなります。
りんごをすりおろしてジャムにする場合は、食感が悪くなるため、水分を飛ばし過ぎないように注意が必要です。
買える時期と場所
長野県内でも、大手スーパーはきずりんごを売っていません。
地元の小規模なスーパーや商店、直売所で売っています。
リンゴ農園や農家の庭先で売っていることもあります。
りんごの生産時期である9月から12月上旬ごろに購入できます。
狙い目は10月から12月上旬です。
長野県では、りんご3兄弟と呼ばれる「秋映」「シナノスイート」「シナノゴールド」と「ふじ」の生産量が多く、きずりんごの量も多くなります。
中でも「シナノスイート」や「ふじ」は糖度が高いので、砂糖控えめなジャムが作れます。
「シナノゴールド」は甘みと酸味のバランスが良いため、ジャムにおすすめの品種です。
青トマトジャム

今回ご紹介するジャムの中で、最も購入するのが難しい食材が青トマトです。
しかし、日本中で収穫されている食材でもあります。
青トマトは熟す前のトマトのこと。
家庭菜園をしている人は簡単に手に入ります。
全国で売っていますが、購入する場所とタイミングが難しい食材です。
青トマトは販売するために作られている野菜ではありません。
路地トマトのシーズンが終わり木を片付けるとき、まだ熟していないトマトが残っていることが多くあります。
その青トマトをまとめたものが直売所やスーパーの産直コーナーに並ぶのです。
1kgを500円程度で購入できます。
青トマトジャムの作り方
青トマトジャムの作り方をご紹介します。
くせのない味のジャムができます。
材料
- 青トマト 1kg
- 砂糖 400g
作り方
- 青トマトを洗い、皮をむく
- 細かいざく切りにして、砂糖と一緒に鍋に入れる
- 青トマトと砂糖がなじんだら弱めの中火にかける
- ぐつぐつ煮えてきたら弱火にしてかき混ぜながら煮詰める
- 青トマトが柔らかくなりトロっとしたら完成
ポイント
青トマトを煮込むと、口の中に皮が残ることがあります。
煮込んだ後に取り出すこともできますが、拾い出すのに手間がかかるため、むいておくと楽です。
トマトの種が気になる方も、先に取り除いておきましょう。
買える時期と場所
買える時期は、生産者の方がトマトの生産を終える時だけ。
トマトを生産している地域であれば、どこかで売っているはずです。
その年の気候により異なりますが、長野県では10月下旬から11月の上旬になります。
もし出会えたら、すぐ購入するのがおすすめです。
直売所で売っていることが多いですが、スーパーに直売コーナーがあればのぞいてみましょう。
ミニトマトでも作れます。
まとめ
定番のイチゴジャムやブルーベリージャムもとてもおいしいですよね。
しかし、自分で作ると材料費だけで高額になり、買った方が安いほどです。
安くておいしいジャムが作れないかと思っていたとき出会ったのが、ご紹介した3つのジャムでした。
ルバーブも、きずりんごも青トマトも、一度も見たことがない方も多いはず。
どこかで出会えたら、試してみてください。
もし長野にお越しの際は、探してみてくださいね!
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